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食べ物に困らない人

世の中に、何故か食べ物に困らない人がいるらしい。

私が、それらしい。

下の写真は南イタリアのサレルノのドゥオーモで食事が振舞われたもの。食べ物に困らない人_e0122770_2122030.jpg食べ物に困らない人_e0122770_213770.jpg
夜、散歩しているとドゥオーモの前に人がいっぱい。
中に入って「今日は何があってるんですか?」と尋ねてみた。
すると、それを答えるよりも先に「Prego!Prego!(プレーゴ:どうぞ、どうぞ!)」と中に招き入れられた。
(出たっ!私の大好きなプレーゴ!)
言われるがままに列に並んでいると、そのテーブルには10品以上の美味しそうなご馳走が並んでいるではありませんか!

自分の番が来ると、「どれがいい?」と聞かれたので「パスタとリゾットとハムとチーズとこの鶏肉の料理と・・・」と言うとお皿に盛ってくれた。
すると別の人が来て、「お水はいかが?」とコップに注いでくれた。

「今日は何で無料でご飯が食べられるのですか?」と尋ねると、年に一度のパードレなんとかという神父さんの聖典。
たった一人の日本人として食事をすることになった。

その話をすると、イタリアの友達が言ったのだ。
「何故か食事に困らない人いるよねー!いっつも食べさせてもらえる人!弘美はそうだよねー!」っと。

そうだとしたら光栄なことだけど。

そういえば・・・。
言われてみればフィレンツェではレストランでピアノを弾いてご飯はただで食べていたし、しょっちゅう友達(それも色んな人)にご馳走になったり、サレルノでも幸子さん(62歳)がご馳走してくれたり。

前のバイト先の社長にも言われたことを思い出した。
「例えニューヨークで風邪で寝込んでも、フランス人がパンを、ドイツ人がハムを、イタリア人がトマトスープを持ってきて食べさせてもらえるから絶対死なないよ。」と。

で、昨日も友達のお母様に代官山で中華をご馳走になり、今日も見ていないライブの打ち上げに行ったら、事務所の社長さんが払ってくださった。

実は先日熊本に帰ったときも、福岡からの特急で後ろの席のおじさんが「クロワッサン食べますか?」と差し出してきた。

何故?
私、そんなにひもじそうな顔してますかねぇ?

でも、一つだけ思った。
ドゥオーモの聖典のとき、友達は「何か催しがやってるから日本人は入ったらいけない雰囲気だな。」と避けて通ったそうな。

私はと言えば、中に入って話しかけちゃってますからね。
フィレンツェのレストランだって自分でピアノ弾かせてくださいって交渉したんだもん。

それに偶然ご飯が付いてきた。
・・・って感じでしょうか。

でもね、ご馳走になった分、私もいつか人にご馳走して返すもんだよね。きっと。

by kusanohiromi | 2008-08-15 01:51 | イタリア  

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