prego(プレーゴ)に魅せられて
2008年 06月 27日
イタリア語で「どういたしまして」。
私はイタリア語の「響き」がとても好きだ。
イタリア語は日本語と同様、言葉の響きがとても美しい言語。
buongiorno(ボンジョルノ)・・・「おはよう」
innamorato(インナモラート)・・・「恋をする」
「切手」なんてfurancobollo(フランコボッロ)!可愛いでしょ?
初めて一人でイタリアに来た時、電車の中で、バールで、タバッキで・・・
外国人の私に対するイタリア人の親切心に驚かされた。
道を譲ってもらって「Grazie(グラッツィエ)」(ありがとう)と言うと、明るく「プレーゴ!!」。
店の前で入ろうかどうしようかとウロウロしていると「プレーゴ!プレーゴ!(どうぞ、どうぞ)」と、この言葉が返ってきた。
その響きの心地よいことっ!
そしてなぜか「Prego(プレーゴ)」と口にするときのイタリア人は、なぜかみんな得意気な笑顔になる。
私はこの「プレーゴ」聞きたさに「グラッツェ」と言って歩き回ったほどだ。
まだ日本人の少ないこの町「サレルノ」では、珍しそうに見られることもある。
そんなとき「ボンジョルノ!」と言うと、にこっと笑顔になって「ボンジョルノ!」と返ってくる。
もう日本ではあまり見られなくなっってしまった「知らない人にも挨拶をする」という習慣が、イタリアではずっしりと残っている。
決してコミュニケーションを避けようとしないイタリア人。
きっとこの美しい言葉のやりとりが皆をそうさせる魔法なのかもしれない。
だから私も誰かの笑顔が見たくて、今日も町に出る。
人の集まる広場に行く。
ちょっと照れながらおせっかい。
そして「グラッツェ」と言われたら、笑顔で大きな声でこう言うのだ。
「Prego(プレーゴ)!!」
by kusanohiromi | 2008-06-27 19:39 | イタリア