さよならおっぱいの話
2014年 03月 16日
お誕生日が来たら、断乳することを決めていました。
「断乳」というのは、おっぱいをやめることです。
半ば強引におっぱいと引き離す断乳は、子どもが自ら飲まなくなっておっぱいを卒業していく「卒乳」とは違います。
保育園に入れてからも1歳半までは母乳を与えることが私の希望でした。
その私が断乳を決意したのは、
乳腺炎を4回も繰り返し7回も高熱を出したこと。
このままでは仕事復帰してからまた乳腺炎を起こし仕事どころではなくなってしまうこと。
桶谷(母乳育児相談室)の助産師さんの強いススメで自分の体のために断乳を決意しました。
一週間前からカレンダーを見せて、毎日「この日が来たらおっぱいおしまいね。」と言い聞かせていました。
いよいよ当日。
「今日でおっぱいさよならだよ。」
分かっているのか分かっていないのか、でも数日前からなんとなく感じ取っているような。
機嫌良く遊んでいるときに「おっぱい飲む?」と言うと、ニコ~っと笑って「アハアハアハ!」と胸に飛び込んできました。
「これが最後のおっぱいだよ。今までたくさん飲んでくれてありがとう。」
寂しくて泣きながら最後のおっぱいを飲ませました。
「ゆっくりたくさん飲んでね。」って言ったのに、5分ほどでおっぱいを離しニコっと笑って遊び始めました。
その笑顔がとても印象的でした。
それから油性マジックでおっぱいにクマの顔の絵を描いて息子に見せました。
「おっぱいさんいなくなっちゃったよ~。」
息子は絵を見た瞬間ケタケタケタと声を出して笑いました。
おっぱいは役目を終えました。
産後の1ヵ月半、水疱、血豆、亀裂、とトラブルまみれで激痛に耐えながら飲ませたこと。
今日まで一年間、一日も休まず夜中も3時間置きに飲ませたこと。
好きな食べ物も食べられず我慢し続けたこと。
乳腺炎でゾンビみたいになりながら飲ませたこと。
色々思い出すけどやっぱり何よりも「よく飲んでくれたね。」って気持ちで胸がいっぱい。
涙が止まりません。
それから、眠くなりおっぱいを求めてやってきた息子。
ジッパーを自分で下ろすのでまた顔の絵を見せて「おっぱいもうないんだよ。」と言うと、それはそれは悲しそうにうわぁ~んと大泣き。 夜寝る時も「おっぱい!おっぱい!」と悲しそうに嗚咽して泣き続ける息子に、「ごめんね。頑張れカンタ!」と声をかけるしかなく一緒に泣く母。
二人でワンワン泣きました。
元々母乳の出が良過ぎて(それで乳腺炎を繰り返す)、薬を使って止めたのに息子の泣き声でおっぱいがまたガンと張ってくる。
もうパンパンカチカチで痛いのにあげられない。
あげたいよ~。胸に抱きたいよ~。切なくてたまらない。
「断乳は早かったんじゃないか。」
「乳腺炎なんて自分が我慢すればよかったんじゃないか。こんなに小さな子に我慢させるなんて。」
「断乳止めるの今ならまだ間に合うかな。」なんて考えがグルグル。
息子は人生初の別れと戦っていました。
でもきっと、小さいなりに理解したんだと思う。
おっぱい無しで寝てしまった。
夜中も3時に起きて泣き、5時に起きて泣いたけど、最初は振り払っていたマグカップを、5時の段階では自ら手に取ってゴクゴクとお水を飲みパタンと寝たのです。軽く衝撃!
その姿にまたキュウゥゥゥっと胸が締め付けられる母。
次の朝、またおっぱいを確認に来た息子。
もう絵を見せることもなく言葉で「おっぱいないよ。」と言うとフンフン少し文句を言ったものの、諦めて牛乳を飲みました。
案外早く、息子はおっぱいがなくなったことを納得したようです。
あんなにおっぱいが大好きだった息子が・・・。
離乳食も進まず8ヶ月までほぼおっぱいだった息子が・・・。
その順応の速さにこちらの方が戸惑いついて行けず、寂しい・・・。
私のおっぱいはまだガンガン張って搾っても搾っても出てくる。
なんと往生際の悪いおっぱい・・・。
ただいま断乳五日目ですが、まだ多少息子は眠くなるとおっぱいが欲しくなります。
でも自分で自分に言い聞かせて我慢しているのです。
そんな息子の泣き声でまたもツーンとおっぱいが湧いてくる。
息子は欲しがっている、おっぱいも湧いている。なのに与えることはできない。
もうどうしてよいか分からないほど切ない思いで苦しい・・・。
もう二度と、息子はおっぱいを飲むことはない。
授乳中に見つめ合ったあの幸せな時間は二度と戻らない。
「おっぱい飲む?」と言うと猛烈に嬉しそうに「アハアハアハ!」と返事をしながらハイハイでおっぱいに飛び込んでくるあの姿が可愛くて可愛くてたまりませんでした。
もうあの姿を見ることができないと思うととても寂しい。ああ寂しい。寂しいぞーーーーー!!!
断乳でこれだけ泣いてるんなら、将来結婚式とかどうなるんだ・・・(笑)。
息子の成長は喜びだけど、成長と共にこんな寂しい気持ちも味わうのが子育てなのね。
おっぱいさんありがとう。
寛太、おっぱいを飲んでくれてありがとう。
おっぱいさん、、、さようなら!
「断乳」というのは、おっぱいをやめることです。
半ば強引におっぱいと引き離す断乳は、子どもが自ら飲まなくなっておっぱいを卒業していく「卒乳」とは違います。
保育園に入れてからも1歳半までは母乳を与えることが私の希望でした。
その私が断乳を決意したのは、
乳腺炎を4回も繰り返し7回も高熱を出したこと。
このままでは仕事復帰してからまた乳腺炎を起こし仕事どころではなくなってしまうこと。
桶谷(母乳育児相談室)の助産師さんの強いススメで自分の体のために断乳を決意しました。
一週間前からカレンダーを見せて、毎日「この日が来たらおっぱいおしまいね。」と言い聞かせていました。
いよいよ当日。
「今日でおっぱいさよならだよ。」
分かっているのか分かっていないのか、でも数日前からなんとなく感じ取っているような。
機嫌良く遊んでいるときに「おっぱい飲む?」と言うと、ニコ~っと笑って「アハアハアハ!」と胸に飛び込んできました。
「これが最後のおっぱいだよ。今までたくさん飲んでくれてありがとう。」
寂しくて泣きながら最後のおっぱいを飲ませました。
「ゆっくりたくさん飲んでね。」って言ったのに、5分ほどでおっぱいを離しニコっと笑って遊び始めました。
その笑顔がとても印象的でした。
それから油性マジックでおっぱいにクマの顔の絵を描いて息子に見せました。
「おっぱいさんいなくなっちゃったよ~。」
息子は絵を見た瞬間ケタケタケタと声を出して笑いました。
おっぱいは役目を終えました。
産後の1ヵ月半、水疱、血豆、亀裂、とトラブルまみれで激痛に耐えながら飲ませたこと。
今日まで一年間、一日も休まず夜中も3時間置きに飲ませたこと。
好きな食べ物も食べられず我慢し続けたこと。
乳腺炎でゾンビみたいになりながら飲ませたこと。
色々思い出すけどやっぱり何よりも「よく飲んでくれたね。」って気持ちで胸がいっぱい。
涙が止まりません。
それから、眠くなりおっぱいを求めてやってきた息子。
ジッパーを自分で下ろすのでまた顔の絵を見せて「おっぱいもうないんだよ。」と言うと、それはそれは悲しそうにうわぁ~んと大泣き。
二人でワンワン泣きました。
元々母乳の出が良過ぎて(それで乳腺炎を繰り返す)、薬を使って止めたのに息子の泣き声でおっぱいがまたガンと張ってくる。
もうパンパンカチカチで痛いのにあげられない。
あげたいよ~。胸に抱きたいよ~。切なくてたまらない。
「断乳は早かったんじゃないか。」
「乳腺炎なんて自分が我慢すればよかったんじゃないか。こんなに小さな子に我慢させるなんて。」
「断乳止めるの今ならまだ間に合うかな。」なんて考えがグルグル。
息子は人生初の別れと戦っていました。
でもきっと、小さいなりに理解したんだと思う。
おっぱい無しで寝てしまった。
夜中も3時に起きて泣き、5時に起きて泣いたけど、最初は振り払っていたマグカップを、5時の段階では自ら手に取ってゴクゴクとお水を飲みパタンと寝たのです。軽く衝撃!
その姿にまたキュウゥゥゥっと胸が締め付けられる母。
次の朝、またおっぱいを確認に来た息子。
もう絵を見せることもなく言葉で「おっぱいないよ。」と言うとフンフン少し文句を言ったものの、諦めて牛乳を飲みました。
案外早く、息子はおっぱいがなくなったことを納得したようです。
あんなにおっぱいが大好きだった息子が・・・。
離乳食も進まず8ヶ月までほぼおっぱいだった息子が・・・。
その順応の速さにこちらの方が戸惑いついて行けず、寂しい・・・。
私のおっぱいはまだガンガン張って搾っても搾っても出てくる。
なんと往生際の悪いおっぱい・・・。
ただいま断乳五日目ですが、まだ多少息子は眠くなるとおっぱいが欲しくなります。
でも自分で自分に言い聞かせて我慢しているのです。
そんな息子の泣き声でまたもツーンとおっぱいが湧いてくる。
息子は欲しがっている、おっぱいも湧いている。なのに与えることはできない。
もうどうしてよいか分からないほど切ない思いで苦しい・・・。
もう二度と、息子はおっぱいを飲むことはない。
授乳中に見つめ合ったあの幸せな時間は二度と戻らない。
「おっぱい飲む?」と言うと猛烈に嬉しそうに「アハアハアハ!」と返事をしながらハイハイでおっぱいに飛び込んでくるあの姿が可愛くて可愛くてたまりませんでした。
もうあの姿を見ることができないと思うととても寂しい。ああ寂しい。寂しいぞーーーーー!!!
断乳でこれだけ泣いてるんなら、将来結婚式とかどうなるんだ・・・(笑)。
息子の成長は喜びだけど、成長と共にこんな寂しい気持ちも味わうのが子育てなのね。
おっぱいさんありがとう。
寛太、おっぱいを飲んでくれてありがとう。
by kusanohiromi | 2014-03-16 17:10 | 家族