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産院での思い出

今回里帰り出産で選んだ産院。
熊本の有名病院で、少し前に「赤ちゃんポスト」で話題になったのが記憶にある方もいらっしゃると思う。
父と副医院長が40年ほど前からの知合いということで選んだのだけど。

出産前の予定外の切迫早産で、8日間入院したということもあり、なんだかとっても思い入れの深い病院となった。

口コミでも評判だったけれど、噂どおりホテル並みの部屋に豪華な食事・・・!
ガラス張りでモザイクタイルのオシャレなバスルームに、豊富なアメニティグッズ。
ベッドはダブルベッドで壁掛けの大型液晶テレビ!
これが病院とは思えない。これで出産費用は足が出ないのだから熊本ってすごい。

産院での思い出_e0122770_13473267.jpg切迫早産で入院したときは臨月だったこともあり、多過ぎる食事にウンザリでほとんど食べられなかったが、産後は別人になったかのように食欲がモリモリ!
出産直後に分娩台で助産師さんに「これからしばらくしたら昼食ですが、出産直後ですのでほとんど食べられないと思います。」と言われたのに、ペロリと完食。
とっても美味しかった!

3時になるとおやつまで。毎日日替わりで、手作りクレープや和菓子の日もあれば有名ケーキ店のケーキだったり・・・。


産後の入院生活は、体力も体調も戻らないうちからスタートする育児に加え、おっぱい指導や沐浴指導(テキストを持って指導を受けに行く)に血圧測定や採血など数時間おきに看護師さんが来るしお見舞いも来てくれたりして意外にも大忙し。
寝る時間なんて全くない。
うまくいかない母乳育児に疲労もピークに達していたが、とっても楽しいことがあった。

それは、最後の夜の特別室でのディナー。
同じ日に退院予定のママたちとのディナー。
最初は正直「知らない人、しかももう二度と会わない人たちと食事してもなぁ。」とあまり乗り気ではなかった。

ところがこれがとっても楽しかった!
特別室に行くと、ウェルカムボードがありなんだか「あ~、本当に赤ちゃん生んだんだな。私。」とじんわり嬉しい気持ちに。

席につきそしてママたちと顔を合わせる。初対面だけど同じ痛みを知る仲間。
(無痛分娩の方もいらっしゃいましたが。)
「出産」という壮絶な体験が共通となり、初対面とは思えぬ盛り上がりをみせた。

しかも医院長が作ったあんず酒が振舞われ(えっ!産婦なのに酒飲んでいいんですか!嬉!)、シェフの作るコース料理をいただく。
シェフが挨拶に出てこられ、目の前で肉を焼いてくれる。

気分も良くなりそれぞれに出産体験談を語り合う。

座席は出産順に並んでいたのだが、私の次に出産した方はなんと。
4800g超の超巨大児を普通分娩で出産したのだった!!!
病院でも話題となったこの分娩。
さすが4800gを普通分娩した方なだけあって、なんともたくましい。
壮絶出産体験をケタケタ笑いながら「世の中分からないもんですね!こんなこともあるんですよ~!」と話す。
随分この話題で盛り上がった!

今は胎内にいるときから胎児の体重を推測できるのだけど、4000gを超えると誤差が出て正確には分からないらしい。
取り上げた先生も「4800gと知っていたら帝王切開でした。」とおっしゃったそうな。
あまりに大きくて心配になったママが「なにか病気だからこんなに大きいんでしょうか?」と訊くと先生。
「いや、ただ大きいごたぁ~。」(熊本弁で「ただ大きいみたい。」という意味。)

これには大爆笑だった。

そのママは笑いながら「内祝いの※体重米、うちはお得だわ~。」なんて笑って、1ヵ月先のお宮参りに着るはずだった服を着せて退院していった(笑)。
(出生時の体重のお米を贈るギフトで、だいたい2000g~5000gまでで同じ金額。)

他にも無痛分娩の話を聞いたり、おっぱい痛いよね、授乳難しいよねって励ましあったり、色々情報交換や体験談に花が咲く。
このディナーで本当によく笑った。
こんなに笑ったのは何日ぶりだろう?というくらい笑った。
それに人生それぞれ色々あるなと心底思った。
おかげさまで産後欝には無縁でした。感謝、感謝。

それ以降はすっかり打ち解け、病院内で出会っても和気あいあい。
とっても素敵な心尽くしだった。

そして、この病院ではホームページに「今月生まれの赤ちゃん」と写真を載せてくれる。

3月生まれのページに、生まれたての寛太が「池本弘美さんの赤ちゃん」と載っている。
「池本弘美さんの赤ちゃん」・・・。
私の赤ちゃん・・・。またじんわり嬉しさが込み上げる。

しかも、どの赤ちゃんも必ず目を開けている写真になっていて、寝てばかりいる新生児のシャッターチャンスを狙っての撮影という心配りにまた驚き。

これから熊本で出産される方は、J病院オススメですよ~。

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バルコニーのある部屋。
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ロビーにて。白いグランドピアノと旦那・・・。一番似合わない組合せだ。
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退院のときに看護師さんからいただいた。長い手紙が書いてありこれまた泣きそう。
ここにもまた「ソフロロジーのお手本のような出産で」って書いてある(笑)。
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退院の日。

今となれば、あの壮絶な陣痛も含め、病院での入院生活がキラキラの思い出となっています。

by kusanohiromi | 2013-05-02 14:08 | 家族  

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