人気ブログランキング | 話題のタグを見る

妊娠して気付いたこと

妊娠発覚のごく初期に、イタリア旅行を巡って親友と猛喧嘩しました。

やはりネット上の意見と同じく、放射線は赤ちゃんの発育に影響を与えるし、妊娠初期というのが一番不安定でいつ流産してもおかしくない(実際に10人妊婦さんがいたら2人は流産する可能性があります。)中で、そんなリスクを背負ってまで旅行しかも海外、しかもヨーロッパだなんてとんでもない、ということでした。

お酒はダメ、コーヒーダメ、紅茶もダメ、お茶もダメ、コーラもココアもグリーンティーもダメ。(カフェインがダメだからね。)
突然色々と取り上げられた上に友達との大喧嘩。

凹みに凹んでいるときに別の友達(♂)からの一言。

「妊婦なんだから全て犠牲はあたりまえ。」

これは傷つきました。

飲み会はもちろん、タバコの煙が充満するライブハウスにも行きづらくなるし、色々参加できない場所が増えるのに、自分以外の周りはいつも通り流れていく。
旦那はいつも通り酔っ払って帰ってきて何も変わらない生活なのに私だけ突然色々な禁止命令。

妊娠の喜びと同時に味わった苦悩でした。

ま、その苦悩も病院での「おめでとうございます!妊娠5週目です!」の言葉で、パンパカパーンと払拭されるのですがね!

でも、「お母さんなんだからあたりまえ。」「妊婦なんだから当たり前。」と周りからのその言葉がとても追い詰めるものだと心底思いました。

もしかしたら虐待する親も、周りからの「お母さんなんだから子どもが可愛くて当たり前。」「子どものために全てを犠牲にして子育てして当たり前。」と言われ、たまに全てを投げ出したくなるときですら逃げ場が全くなくものすごく苦しくて、それで虐待に走ってしまうのではないかと思いました。

周りに妊娠した人や一人で子育てしている人がいたら、「○○して当たり前!」とか、不安がっている人に「手放しで喜ぶべき!」とかは言わないであげてくださいね。

徐々に徐々に母親になっていく準備が、心も体も出来ていくのですから。

ある日を境に突然完璧な母・・・は無理ですよね。

ちなみに旦那の名誉のために言いますと、家ではすっかりお酒を止めてくれて私の前で全く飲まなくなりました。優しいです☆

by kusanohiromi | 2012-08-23 14:13  

<< 今夜は赤坂グラフィティで歌います♪ 命を授かって >>