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あてのない旅

5月1日はメーデー。
イタリアの祝日です。

学校の友達数人とフィエーゾレへ行くことにしました。
フィェーゾレはフィレンツェからバスで30分ほど走った高台にある町で、フィレンツェの町並みを一望に見下ろすことができる町なのです。

バスを待つこと一時間。

「イタリアだしねー」なんてのんきに待っていたのですが、待てども待てども来ない。
そこで別のバスの運転手に聞いて見ると「フィエーゾレ行きは今日はないよ」とのこと。

なにぃー。

でもここはイタリア。

私たちはすぐさま「じゃ、このバス乗ってみる?」っと止まっていたバスに乗り込みました。
もちろん行き先なんか知りません。

とりあえず終点まで乗ってみようよ、ってことでワクワクするみんな。

バスはどんどん田舎を走り、40分くらいで遂に小さな町へと到着しました。

町に一軒だけある教会の広場のバールだけがかろうじて開いており、その広場におじいちゃんやおばあちゃんや子どもたちが集っていました。

私たちもそのバールでピッツァとビールとジェラートを買い、公園で食べてお昼寝。

バールの陽気なおばちゃんに尋ねてみると、そこはANTELLA(アンテッラ)という町でした。
バールのおばちゃんは本当に感じが良くて、最高の笑顔でおしゃべりしてくれました。
「フィレンツェも好きだけど私はこの町が気に入りました」っと言うと、「ほんと!?じゃあ必ず戻っておいでね!待ってるわ!」っと大喜び。

バールでカッフェを飲んでる青年も、私たち日本人に興味津々のよう。
色々質問してきます。
本当に、おしゃべりが大好きな人たち。

ふいに訪れたアンテッラという町。
バスの運休に感謝。

by kusanohiromi | 2008-05-01 23:35 | イタリア  

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